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今日の4枚目の写真、ドール・キャナリー。
かつてハワイのパイナップル産業が盛んだったころ、
ここに缶詰め工場があったのだ。
昭和育ちの方なら一度は食べたことがあると思う、
ハワイ産の缶詰めパイナップル、
皆ここで作られていたって訳。
しかし1980年代には、
ハワイのパイナップルが台湾や東南アジアとの競争に勝てず、
撤退を余儀なくされた。
そこでこの工場の跡地を観光スポットにしようと、
日本の旅行社と提携、
ちょっとしたショッピング・センターを作ったのだ。
それがこのドール・キャナリー!
それにより日本の観光客が大挙して押し寄せた。
しかしそれもつかの間、
日本の旅行社と契約が切れると、
今まで来ていた日本の観光客の足はぱったり止まってしまった。
結局は今はご覧の通りのゴースト・ショッピングセンター、
もちろんローカルは、
旅行者向けのこんな処には興味が無いので足を向けない。
恐らくオーナーは莫大な損失を被っていると思う。

さてその日本の旅行社、
このドール・キャナリーを出ると今度はアロハ・タワーに拠点を置いた。
アロハ・タワー側は周りにショッピングセンターらしきものを作って、
日本の観光客を受け入れたのだ。
一時は沢山の日本人観光客で賑わうことになる。
しかしここも、
契約が切れて日本の旅行社が出て行くと、
ドール・キャナリーと同様、
閑古鳥が鳴いてしまう。
(現在はハワイの私立大学が入っている)
恐らくドール・キャナリーもアロハ・タワーも、
契約更新時、莫大な更新料を請求したに違いない。
ハワイの不動産業界ではそれが恒例、
もちろん日本の旅行社としは、
とても受け入れなれない金額だったに違いない。
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結局何が言いたいかと言うと、
このコロナ禍の中、
アメリカ側の観光客はそこそこ回復しているけど、
日本の観光客の方は未だにほぼゼロに等しい。
アメリカ人観光客はハワイで金を落とさない!
正直のところハワイの観光客向けのビジネスは青息吐息、
そんな訳で、
ワイキキのレストランやお土産屋さんは殆ど、
明日にでも破産に追い込まれそうな状態だ。
「やっぱり、
日本人観光客が来てくれないとハワイはダメだ!!」
恐らく観光客向けのビジネスに携わる人たちは皆感じているはずだ。
彼らは以前からそれを知っていたけど、
「日本人観光客がハワイを支えている!」などという事は、
口が裂けても言えない。プライドがそうさせている。
(業界に長年いたのでそれは肌で感じていました!)
件の、
ドール・キャナリーでもアロハ・タワーでも、
もっと日本人観光客を大切にしていれば、
こんなことにはならなかったの思うのです。
健太がワイキキのホテルで営業をしていた時も、
客のほぼ70%が日本人客、
従業員は日本人観光客のお陰で給料をもらえているのに、
そうした日本人観光客に対して感謝を口にしたことを聞いたことが無い。
これはハワイの観光業に30年近く身を置いた健太の、
偽らざる思いです。
ま、ともあれ、
一日も早くまた以前のように日本人観光客が来てくれることを、
願うばかりです。
ハワイのみなさん、
日本の旅行社や日本人観光客を、
もっと大切にしてください!!




















































































